シルバーウィークと若者

9月の連休が、いつ頃からシルバーウィークと呼ばれるようになったのかは存じ上げませんが、秋休み、収穫祭のイメージで心が和みます。
シルバーウィークの最初と最後に、神戸でコンサートが入っており連休は神戸で過ごす予定です。
東京でリハーサルを終え、博多行き新幹線に乗車。ドレスやら家庭雑貨やらを詰め込んだスーツケースと一緒に移動するため、いつも隣が空いている席を購入するのですが、運悪く途中の品川で、隣にお客様が乗ってこられました。
他にもたくさん座席が空いているので、席を代わろうかしら、、、と思ったのですが、乗ってこられたお嬢さん、とても感じが良く「狭くなってすみません」と申し訳なさそうに座られ、静かに読書を始められたのです。
同じ料金を支払って乗っているお隣同志、後から乗車したからといって「すみません」と謝る理由はどこにもありません。なんと古風な奥床しいお嬢さんなのだろうと感心した次第。
おまけに読書を始めた瞬間から全く微動だにせず、一心にページを見つめたまま、、、。
マネキンに変身してしまったのでは?!と心配になるほどでした。男性が恋に落ちるのはこんな瞬間なのかもしれません。
美しい横顔を見ながら、何処まで行くのだろう、、、広島の秀才か、はたまた博多の旧家のお嬢さまか?!などと妄想を膨らませながら、私は私で楽譜を読んでいました。
「まもなく新神戸~」のアナウンスが入り、降りるために「前を失礼します」と声をかけようとした矢先、突然マネキンのお嬢さんも一緒に立ち上がりました。なんと一緒に新神戸下車!なのです。なんだか嬉しくなりました。
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これからは「今の若者は」とひとまとめの言い方を絶対にすまい!と決めました。
授業中に足を組んで爪を切る傍若無人な若者もいれば、夏休みに介護施設で懸命に高齢者のみなさんのお世話をするのも若者。行動と年齢は関係ありません。
神戸の街が、素敵な若者にとって暮らしやすい街でありますように!と願いながら改札口を出て神戸の街に入りました。
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