大雪山から育まれる文献書誌集

北海道東川町の西原義弘さんが、先月完成した「大雪山から育まれる文献書誌集 第3集」をお送りくださいました。大雪山に魅せられた文人たちの書籍は膨大な数に上り、それが一同に集められています。
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西原さんは、新聞社「北海タイムス」でジャーナリストとして活躍された後、旭川ターミナルホテル支配人に就任、その後、北海道観光ボランティア連絡協議会専務理事や東川町史の編纂に携わっておられる北のスーパーマンです。昨年春には、大雪山の本を出版されました。大雪山の今、昔が網羅されていて山好きの人必読の書と言えましょう。
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大雪山を知り尽くしている西原さんは、北海道東川ラトビア交流協会会長でもあり、多くのラトビアの若者たちから”日本のお父さん”と慕われています。そんな多忙を極める西原さんですが、西原さんの口から一度も「忙しい」という言葉を聞いたことがありません。いつもゆったりした口調で話し、友人たちを優しく気遣い、さりげなく大きな仕事をしてしまう超人です。
今回の文献書誌集の中に、宮下奈都さんの《神さまたちの遊ぶ庭》が含まれています。
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「同じ大雪山を書いても、しなやかな感性の女性が書くと《神々が遊ぶ庭を読む》でなく《神さまたちの遊ぶ庭》という柔らかなタイトルになる」と西原さんは思われて、強く印象に残っていたそうです。その宮下奈都さんの本は、トムラウシの暮らしぶりがユーモラスに、ほのぼのと描かれていて、厳しい自然への畏敬の念と人への優しさが溢れています。
大雪山の本を繙き、大雪山の写真を見ていたら、北海道に行きたくなりました。

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