全日本ピアノ指導者協会主催「音楽総合力UPワークショップ2016」が巣鴨音楽堂で開催されました。
今回は国立音大の武田忠善学長の演奏とお話。私もピアノ伴奏を担当させていただきました。
プログラムは
ラボー:ソロ・ドゥ・コンクール
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲、
プーランク:クラリネットソナタ
フランスもの3曲です。
まずラボーの演奏のあと、武田先生が師事されたフランスの巨匠、ジャック・ランスロ先生のお言葉を紹介。「名演奏家が名教師であるとは限らない。しかし名教師は必ず名演奏家でなければならない。」
そして生まれ故郷、長野で接した自然の風景や日本人としての細やかな感性などが、演奏に生きている、などこれまでの経験をお話しされました。
ドビュッシーは、ピアノの3連譜の波の上にたゆたっているイメージで奏することで、長~~い息が可能になるとか。そして「単なる弱音」と「心に染み入る弱音」の違いを具体的な説明とともに実演。感動の一瞬でした。
趣味は落語とのこと。一人芝居は、演奏に通じる。。。ということでプーランクの1節をセリフ交じりで実演。会場は大爆笑となりました。
クラリネットの消え入るような弱音から強烈なフォルテまで、アンサンブル奏者として寄り添うことで、ピアノの音色の幅が広がるのを実感。息、重心、音色、姿勢、音の響かせ方などピアノの先生方にとって大変参考になる内容でした。学長としての激務の中、演奏を続けておられるエネルギー、音楽家としての矜持。。。脱帽の一言です。
打ち上げは、近くのイタリアンで。面白い記念写真となりました。
左はメディア委員会委員の多喜先生、右の男性二人はPTNA事務局の田口さんと實方さん。
終了後、新幹線で仙台に移動。台風の影響で大雨が心配されましたが、幸い朝から一度も傘をささずにすみました。
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