進学ガイダンス&コンサート@名古屋

全国各地で開催された2017年国立音大進学ガイダンス。今年は、先日の神戸に続き、名古屋会場を担当させていただきました。ミニコンサート&体験レッスンの一日。若き新しい才能に出会える嬉しい機会でもありました。
オープンキャンパス、ピアノ・フェスティバル、夏、冬の受験準備講習会など、高校生の皆さんとキャンパスでまたお会いできる機会を楽しみにしています。
昨日は、ピアノリテラチュアの第1回モーツァルトの授業を終え、新幹線に飛び乗り、名古屋入り。夜は星がまたたき、朝は風が爽やかな最高の季節。カワイ名古屋のホールの窓から見える新緑が綺麗でした。
天むすで軽くランチを済ませ、武田忠善学長先生とのリハーサル。
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コンサートは、私のモーツァルトのソロでスタート。そして久保田真澄先生の豊かなバリトンで、フィガロのアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」など。モーツァルトのオペラの伴奏は、何度弾いてもワクワクする時間です。名場面や名演技の数々が自分のイメージの中にあり、その理想を追い求めながら音を紡いでいける楽しさ!そして、同じ有名アリアでも、声楽家、それぞれの個性と声質によって、雰囲気や性格が微妙に変わってくる、その違いを感じることができるのも伴奏者の醍醐味です。
続いて学長先生のご登場で、ラボーとドビュッシー。
ラボーのソロ・デゥ・コンクールは、たっぷりと歌いあげるロマンティックな前半とスピーディーに進む後半とのコントラストが楽しい曲です。ドビュッシーの第1狂詩曲は、ドビュッシーが自作品の中で最も好きだった曲の一つ。波の上をゆったりと夢見てたゆたうような場面から、波しぶきが上がり高揚する場面まで、色彩とリズムの変化が素晴らしい作品です。名演を通じて、あらためてクラリネットの多彩な音色に感じ入りました。
学長先生の「これまで何度も進学ガイダンスでのコンサートをしてきたけれどアンコールを演奏するのは今日が初めて!」のお言葉のあと、モーツァルトのクラリネット協奏曲第2楽章。最晩年の傑作です。
決して「ミニ」ではない充実コンサートの後、受験生とお話ししたり、レッスンをさせていただき、帰途に着きました。

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