モーツァルト・ディスカバリー@神奈川県民ホール

6月27日、神奈川県民ホールで開催されました神奈川フィル・モーツァルト・ディスカバリーvol.2に出演させていただきました。

オープニングは、伊藤さんと連弾で4手のためのソナタK.358 第1楽章。
前半に、演奏を交えたレクチャーで綴る「若き日のモーツァルト」。
そして後半に、交響曲第33番K.319とピアノ協奏曲第9番K.271の演奏。

今回は、現代ピアノの演奏のほか、フォルテピアノ(シュタインモデル)を持ち込んだり、県民ホールのパイプオルガンを使ったり、、、と盛りだくさんのコンサートとなりました。

レクチャーでは、菊池美奈さん(ソプラノ)による「戴冠ミサ」の「アニュス・デイ」、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をオルガン伴奏で。そして「鳥よ、年ごとに」をフォルテピアノの伴奏で。

そしてかなフィルのコンサートマスター﨑谷直人さん、首席第2ヴァイオリン奏者の小宮直さん、首席ヴィオラ奏者の大島亮さんがご協力くださり、コンチェルトの掛け合いの部分を取り出したり、メヌエットを室内楽的に演奏したり、「ジュノム」第2楽章とそっくりな息遣いの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」第2楽章冒頭を演奏していただいたり・・・。おかげさまで豪華なレクチャーになりました。

K284,K.309,K.310など青春時代の作品、そしてベーズレ書簡や、楽器製作家シュタインの工房を訪ねたときの手紙などの紹介を加え、さらにマエストロが交響曲をピアノで演奏しながら、モーツァルトの旋律の魅力を解説。

かなフィルの皆さん、伊藤翔さんと一緒のレクチャーコンサートも今回で3回目となり、平日のマチネにも拘わらず、満員のお客様がご来場くださり、有難いことでした。

「ジュノム」は、一瞬たりとも油断のできないスリリングな曲ですが、マダム・ジュナミに捧げたモーツァルトの力作の大胆さ、優雅さ、斬新さにあらためて感じ入り、今回の共演を通じて、多くの発見がありました。

かなフィル2017

かなフィルの皆様、ご来場の皆様、そしてモーツァルトの音楽に、心から感謝の一日でした。

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