優雅なるモーツァルト@沼津

8月19日、沼津にあります若山牧水記念館で、ドイツ文学の池内紀先生との対談コンサートに出演させていただきました。
ジーパン、リュック、ハンチング帽、というお馴染みのスタイルで軽やかに沼津に登場された先生。
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池内先生のご著書は、カフカ、トーマス・マン、カントなど難解なドイツ文学の巨匠達を身近な存在にして下さいます。
優しい眼差しと鋭い視点から生まれる先生の文体には、温かさと小気味良さとユーモアが溢れています。
お話もご著書同様、お優しい語り口で、会場を包んで下さいました。
ホールはガラス張りでピアノの向こうに夕暮の幻想的な千本松原が広がります。
「ブルーのドレスが窓に映って、まるで貴方がピアノに魔法をかけているよう」と先生らしい表現で心を和ませて下さいました。
ソナタについて、歴史的ピアノについて、モーツァルトの魅力、語法など話題は尽きません。先生の巧みなナビゲートにより、素敵な対談コンサートの時間となりました。
牧水記念館は今年30周年を迎えました。節目の年に出演させていただき、光栄なことと感謝しております。
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記念館から石段をトントンと歩くと1分で駿河湾と富士山が一望に見渡せます。自然を愛した若山牧水が家族と共に暮らした沼津の風景です。
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若山牧水記念館を運営されておられる公益社団法人沼津牧水会の理事長、林茂樹先生を交え、牧水像を前に記念撮影。
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打ち上げでは「たとえ病院に入っても病人にはならんよ!」といつものエネルギッシュなお声で豪快に語る林先生。
翌朝は、牧水が眠る乗運寺にお参りさせていただきました。
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