Dragonfly

今日は、中野坂上のベーゼンドルファー・ジャパンにおきまして、新作ピアノのお披露目コンサートに出演させていただきました。ウィーンの伝統を守り、現代にウィーンナートーンを伝えるベーゼンドルファー社は、スタンダード・モデルのほかにスペシャル・モデルを製作しています。今回のニューモデルは、「ドラゴン・フライ」。
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オーストリア皇妃マリア・テレジア、そして皇妃エリザベートらが愛したシェーンブルン宮殿のバロック庭園は様々な植物で彩られました。その自然美をモチーフに、大屋根の内側に象嵌細工でアザレアの花々とトンボの装飾が施されています。

新緑の季節、春のアザレアとともに日本にやってきた1台。ようこそ日本へ!

ドラゴン・フライ

演奏しながら、その温かな音色に心が和んでいきました。高音の輝き、豊かな低音、歌う中音域のバランスが自然で、表現のキャパシティーの大きな楽器でした。美しい屋根から気品ある猫足までウィーンの気品が感じられます。

世界で18台限定のスペシャル・モデルのうちの1台。鍵盤左にトンボとともに書かれたシリアルナンバーは、11/18。18台中のNo.11であることを表しています。

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今日は、息遣いが伝わるサロンで愛されたショパンの作品、ウィーンで作曲されたシューベルト、ブラームスなどを演奏。アンコールには、自然をモチーフに作曲したドビュッシーの「月の光」を。

オーストリア大使館、報道関係、特約店、演奏家、愛好家の方々など多くの皆様が「ひと目見よう!」「ひと耳聴こう?!」とお出かけくださいました。
心から感謝申し上げます。

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春の一日、「ドラゴン・フライ」の音色とともに過ごしたウィーンな一日でした。

ドラゴンを弾く

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