モーツァルト@西方音楽館

昨夜、栃木の西方町入り。毎年の馴染みの道を走っていると8月にオープンしたばかりの「いきいき夢ロマン」の灯かりが!ものは試し・・・とリハーサルのあと「天然炭酸泉」に直行し、疲れをとることができました。月夜の下、温泉の中で聴く地元の女性たちの栃木の言葉も心地よく、すっかりリラックス。

今日は午後2時から、西方音楽館木漏れ陽ホールにて、モーツァルトピアノソナタ全曲シリーズvol.4 を演奏させていただきました。

ソナタ全曲シリーズも4回目。毎回いらしてくださるMさんや「東京でのリサイタルに都合がつかないのでこちらに来ました」と仰ってくださる日本モーツァルト愛好会の方など、密な空間での演奏は、ありがたい限りです。

同級生のオルガニスト今井奈緒子さんが寄贈された1978年製ニューヨーク・スタインウェイBは、この音楽館にちょうどよく響く大きさです。ダンパーが無くなる「ミ」の音から上のキラキラした輝きは、この製作年代、この機種独特の魅力です。

身じろぎもせず聴いてくれていた高校生の女の子。「KV310 でモーツァルトの苦悩が伝わってきて涙が止まらなかった。」と言ってくれました。医大を目指す利発な瞳で、モーツァルトの波動を感じてくれたことがとても嬉しかったです。

西方音楽館では、毎回演奏会のあとに公開レッスン。今日は、ショパンの前奏曲とベートーヴェンのソナタ7番第2楽章でした。

「虫や小動物が入るので必ずドアを閉めてください」という張り紙。窓から木漏れ日が入る自然光。呼吸を深く、心を澄まして音に身を任せることができる環境の中で、音楽の輪が静かに広がる空間でした。

西方

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