中国からのお客様

中野坂上にありますベーゼンドルファー・ジャパンのスタジオで、中国からのお客様を招いてのベーゼンドルファー研修会が行われました。

中国

「みなさん、こんにちは。久元祐子と申します。」の挨拶だけは、中国語で言えるようにして臨みました(笑)。このあとも覚えると、肝心の曲の暗譜を忘れそうで・・・断念。

日本語の「至福のピアニッシモ、温かいウィンナートーン・・・」など中国語でどう言うのかしら、と通訳さんの声に注意を払ったのですが、全く聴きとれませんでした。

けれど、音楽は言葉の壁を超え、響きと波動は心に直に伝わることを実感。
演奏においては、最後の余韻まで楽しんでくださいました。

最後に「ベーゼンドルファーは、人の声のような音色を持っています。ダンパー(止音装置)には柔らかいフェルトを使っており、音の余韻が残る切れ方です。ですから、歌との相性が素晴らしいのです。」という話をしました瞬間、中国語でざわめきがおきました。

なんと、お客様の中には、中国を代表するディーヴァが交じっていたとのこと。終演後、「貴方の音、大好き」と英語で言ったあと、抱きしめてくださいました。

中国の歌姫

長い歴史を持つウィーンの伝統の楽器、ベーゼンドルファー。
同じく悠久の歴史と文化を持つ中国ですが、まだ中国に入っているベーゼンドルファーの数は、そんなに多くはありません。

1台の楽器ができるのに、およそ100年の年月をゆっくりかけて作られるベーゼンドルファー。
今後、中国でどのような展開になるか、ウィーンナートーンがどう広がっていくのか、楽しみに見守りたいと思います。

富

コメント