日本演奏家コンクール

第11回日本演奏家コンクールの審査で、みなとみらいホールまででかけました。
横浜は大変な賑わい。ロビーの窓から休憩時間に下を覗くと車と人の行列が途絶えることがありません。

今日は、自由曲とあって、皆さんがそれぞれ得意の曲を披露し、いい音響のホールということもあってコンクールというよりも音楽会の雰囲気でした。
同じピアノなのに、弾く人が違うとまるで違う音がするのがピアノの面白いところ。
何気なく美しい音を出している子供。すごいエネルギーと大音量で弾ききる少女など、ピアノはまるで生きているかのように反応します。
一つの本番は、5回分のレッスンに匹敵する、と言われるピアノの世界。
舞台経験が何よりの勉強になる、ということかもしれません。
その場のピアノと音響にすぐに順応し、いつもの力を出す、というのは、
やはり経験の中からつかみとっていくことかもしれません。

河野元先生、斎木隆先生、重松聡先生のお三方の大先輩とご一緒させていただき、ありがとうございました。コンクールのスタッフの皆様、お疲れさまでした。
朝、審査会場に着いたとき、思いがけず、かつての恩師が審査員室にいらしたり、普段お互い忙しくてなかなか会えない楽友に久方ぶりに会ったり、親しい知人がスタッフとして出迎えてくださったりすることがしばしばあります。
今日も芸大のソルフェージュの授業で教えてくださったことのある斎木先生に卒業以来、初めてお会いしました。
音楽の世界は狭い、ということかもしれませんが、そんな思いがけない再会は、嬉しい限りです。

コメント

  1. yuko_hisamoto より:

    どら様、お疲れさまでした。
    ピアノの世界、休日、祝日はむしろウィークデイに近い感じですね。
    みなとみらいは、昨年12月に大ホールで神奈川フィルと共演させていただいたとき以来でしたが、ステージ、バックステージ、客席とどこにいても素敵なホールだと思います。
    1ベルのあと、出番の前には、出帆する船のような銅鑼がゴーンと鳴るので、最初びっくりしましたが、港町横浜を意識し、船出するような気持ちで音楽に入ることができるので、今では、好きな開始音になりました。
    またどこかで、お目にかかれます日を楽しみにしています。

  2. どら より:

    こんばんわ!以前に横浜で何度かご一緒させていただいたことのある調律師どらです。
    コンクールの審査、長い時間お疲れさまでした。みなとみらいホールをフランチャイズにしていますが、審査の先生方やスタッフの皆様とも20年来のお付合いをさせていただいています。今回はコンクールということもあり、どらはずっとバックステージにいたのでご挨拶に伺えませんでした。ごめんなさい。
    本当に狭い世界ですよね、また、先生の素敵な音楽に接する事ができる日を楽しみにしています。