千鳥屋(ドレスナーストーレン)

クリスマスコンサートのあと、共演した北村哲朗さんの伯母様から頂戴しました。「巣鴨にあるお店なんですけど、ドレスデンのストーレンをつくってるのよ」とのことでした。ご自分でお菓子を作りサロンも開かれているほどのお菓子通です。

バリトンの北村さんは、ドレスデン留学時代にストーレンの味を覚えたとかで、一昨年のクリスマスのときも友人を訪ねた帰りお土産にストーレンを買って来てくださいました。

ところが、なんと「持って帰るの、すごく重かったんだぜ。でも置いていたら食べたくなっちゃってさ。。。」と私にくださる前に一人で食べてしまわれました。。。。

「え~?!がっくり。。。本場のストーレン食べてみたかったのに。。。。」と恨みがましい台詞で終わったのですが、今年は、叔母様からのプレゼントのおかげでドレスナーストーレンをしっとり味わうクリスマスになりました。

深緑の箱を開け、赤いリボンをほどき、キャンドルをつけて、クラヴィコードでクリスマスソングを弾いて、静かに静かに味わいました。

マジパンと言われるアーモンドと砂糖のクリームは、モーツァルトチョコなんかにも入っていますが、それ自体の味はあんまり得意な方ではありません。

ところが、このストーレンに入るとほかのレーズン、オレンジピール、レモンピール、リンゴなどの味とミックスされてなんともいい歯触りと味わいが出るのです。オペレッタの中に「あのマジパンのような足!!」と、美女の御足にうっとりして言うせりふがありますが、あちらの人にとってはマジパンは美しく甘いということの代名詞なのかもしれません。

ほかの生菓子と違って、ある程度の日数がたつと中身が熟成してより美味しくなる、、、というお菓子。だけど熟成する前に食べ終わってしまう可能性の方が大。

千鳥屋さんのストーレンは、11月中旬からクリスマスまでの期間限定でつくられているそうです。

千鳥屋
東京都豊島区駒込3-3-19
03-3915-0865

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