三祐酒場

墨田区の京島にある老舗の居酒屋です。京成線の曳舟駅からぐるっとまわり、踏切を渡ると道が二股に分かれますが、どちらからもお店に入れます。立派な看板と提灯が目印です。

お店の雰囲気は落ち着いていて、居酒屋にありがちなごみごみした、騒然とした空気(それはそれで良いものですが)はあまりありません。さりげなく綺麗なお花が飾られているのも、女性ばかりの店員さんともあいまって華やかな雰囲気を醸し出しています。

私の名前の”祐子”の祐という字と”三祐”の祐が同じ字で、なんとなく親近感を感じながら暖簾をくぐりました。

L字型のカウンタ-があり、左下にあるような大きな徳利が飾られています。「三祐酒店」と書かれていますが、隣が酒屋さんになっていて、日本酒のメニューも豊富です。

そして壁一面のお品書き。メニューは充実!

〆鯖、烏賊、赤貝などの刺身、焼きアサリ、牛タンなどお酒の肴のオンパレードです。

私が住んでいる新宿の街は、都会の喧噪の街で、匿名性というか、自分が雑踏の中に入って透明人間になるような不思議な快感があるのですが、ここ京島のあたりは、それとは対照的な人と人のつながりが濃くて、温もりと人情味あふれた街という感じです。

おじいちゃん、おばあちゃんがやっておられるモツ焼きのお店にも入りましたが、近くに面白い公園があるよ、と案内してくれました。頼まなくても、いろいろと教えてくれたり、ざっくばらんで気さくで親切で、、、。

隣に住んでいる人の名前も知らない、顔を合わせることもない、、、という新宿のマンション事情の対極にあるようで、とても新鮮味がありました。

ただ、お話を聞いていると、あちこちに高層マンションが建っているようで、その上、曳舟駅前は立派なロータリーをつくる計画があり、そこに通じる広い道路がすぐ近くを通るようです。

街並みが変わっても、今の温かな街の雰囲気を大切にしていって欲しいと思います。

三祐酒場
墨田区京島1-7-2
03-3611-9801

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