ぎんざ田中屋(蕎麦)

「へい。らっしゃい。」―江戸っ子と言う言葉で連想する食べ物のトップは、私にとっては、なんといってもお蕎麦です。

お蕎麦やさんには、やはり江戸らしい凛とした雰囲気が欲しいものです。

ここ田中屋さんに一歩入ると、美しい着物姿の女性の姿とともに、男性の店員さんも実に動きがきびきびしていて、江戸の伝統が伝わってきます。

お店の中はおつゆの香りが鼻腔をくすぐり、すぐに胃袋はお蕎麦モードに直進です。

お蕎麦は、地下の蕎麦打ち場でその日の朝に打たれたもの。細めのあっさりした食感です。

だしは、通常の3倍以上の鰹節を使っているとか。器は古今東西の名品が使われ、種類も豊富です。

肴も充実しており、蕎麦汁のだしをたっぷり含ませて焼いてある薫り高い卵焼き、活き車エビの天ぷらなどを肴に、ついつい日本酒がすすんでしまうお蕎麦やさんです。日本人に生まれて良かった!

明月庵・ぎんざ田中屋
東京都中央区銀座6-6-19
03-3571-8228
営業時間 11:30~8:50 (日曜、祝日は、~8:00)

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