レオポルト美術館

ウィーン滞在最終日は土曜日。明朝のフライトを前に、午前中はベーゼンドルファーショールームで練習。午後から美術館で名画と再会。レオポルト美術館にはウィーン世紀末のコレクションが充実。短い人生を駆け抜けたシーレを追いかけるように作品が並びます。クリムトからの影響を受けながらも独自の世界を強烈に描き上げたシーレ。風景からも自画像からも内面の苦悩がえぐりだされています。

今回、作曲家シェーンベルクが描いた絵画も多く見ることができ、画集を入手できたのも嬉しかったです。マーラーの埋葬からインスピレーションを得て作曲した作品9-6は、時々演奏していますが、今回シェーンベルクが描いたマーラーの肖像画も展示されていました。

そして、美術史美術館へ。まずは、この美術館に1点、奥の小部屋にそっと飾られたフェルメールへ直行。そこで30分ほどじっくり鑑賞。絵から光と影と空間が浮かび上がります。

巨大なスケールのルーベンス

そして精密に当時の人々の生活が描かれたブリューゲルなど・・・。

驚くのは、カメラOKなこと。それぞれの良心に任されており、好きな絵の前で長時間居座ることも、写真に撮ってスマホの待ち受け画面に使うことも「ご自由にどうぞ」。日本の超満員の展覧会場で「立ち止まらないでくださ~い!」という係員さんの声の中慌てて見なければならなかった名画に、ここでゆっくり見ることができました。

ウィーン時間も本日まで。
明日のフライトで日本に帰り、立ち止まらず走り続ける日常に戻ります(汗)。

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