レコーディング@浦安音楽ホール

ヴァイオリンの永峰高志先生のレコーディングのため、千葉県の浦安音楽ホールへ。マイスター・ミュージックのプロデューサー平井義也さん、ベーゼンドルファー・ジャパンの調律師津田克巳さんらとともに過ごしたまる2日間。
マイクへ向けて全霊を傾けて音を届けました。

今回の録音は、CDだけでなくLPにもなります。生まれて初めて自分の音がLPになると思うとワクワクします。
譜めくりに来てくれたCD世代の若いお嬢さんは、「LPって何ですか?」と永峰先生に質問するくらい縁の無い音媒体ですが、私達昭和世代にとっては、多くの歴史的名演をLPで楽しみ、LPの音が自分のスタンダードになっているようなところがあります。CDでは聴こえてこない音がLPには含まれており、聴くものに臨場感と豊かさを届けてくれるような気がしています。

そして今回の録音は、この1対の真空管マイクのみ。

ディレィ(エコー)によるお化粧無し!ホールの特等席で聴いているようなリアルさにこだわっておられる平井さんと、浦安音楽ホールの抜群の音響に、私達の音楽を委ねた2日間でした。
先生のストラディバリウス(ヨアヒム)、そして私のベーゼンドルファー(インペリアル)のアンサンブルが美しい響きとして残るよう願っています。

数日前、中野坂上のベーゼンドルファー・ジャパンでリハーサルを兼ねて楽器選定をしてくださった永峰先生。
「280VCのダイナミックで輪郭のある音色もとても魅力的だけれど、インペリアルで奏でられたブラームスの ”雨の歌” の音の深みに心惹かれた!」とのことで、インペリアルに決定。
温かみのあるまろやかさが、ホールと曲にマッチしました。

CDリリース、そしてお披露目演奏会などで皆さまにお聴きいただければと思っています。

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