CD「悲愴」&「ワルトシュタイン」

5月25日に、CD新譜『ベートーヴェン「悲愴」「ワルトシュタイン』がマイスター・ミュージックからリリースとなりました。昨秋の紀尾井ホールでのリサイタル・ライヴ録音です。

タワーレコード渋谷店では、現在、ディスプレイ&試聴機で展開してくださっています。

また私にとっては初の「ハイレゾ配信」が始まりました。
CDより音が良いというハイレゾ(ハイレゾリューションオーディオ)については、まったくもって疎い、超初心者の私ですが、半年前に自分が奏でた音が、独り歩きを始めているかのような不思議な感覚です。

e-onkyo
mora
◯ apple digital master (iTunes上位品質)
〇レコチョク

初期のピアノソナタの頂点ともいえる「悲愴」、そして円熟期の代表作「ワルトシュタイン」。
「悲愴」が、ドラマティックな中にも透明感があるのは、若きベートーヴェンが、5オクターブの軽やかなウィーン式のフォルテピアノで作曲したためでしょう。一方、足ペダルの付いたイギリス式アクションのエラール制作の楽器を用いて書いた「ワルトシュタイン」は、異なる和声を一つのペダルに入れるような指示も行っており、パレットの上で絵具を混ぜるような独特の音世界が広がります。

今回は、ベーゼンドルファー280VC Pyramid Mahoganyのお披露目演奏会の記念CDでもあります。そのデュナーミクの幅広さ、敏捷さと繊細さとパワーを兼ね備えたベーゼンドルファーの新機軸の音をお聴きいただけましたら幸いです。

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