ベートーヴェン@西方音楽館

先週のN響さんとのモーツァルト「ジュナミ」を終え、今週からベートーヴェン・モードに入りました。

今秋からスタートするベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会。今日は、vol.1の第1弾、栃木県西方音楽館での演奏会でした。
同級生のオルガニスト今井奈緒子さんが若い時に愛用していたニューヨーク・スタインウェイ。楽器を修復されたのがピリオド楽器を専門にしておられる江森浩さん。調律はご子息の大さん。フォルテピアノ時代を思わせるタッチが特徴の小型の楽器で、現代のスタインウェイとは趣が異なりますが、ホールの大きさにマッチしていて、毎回、楽器の個性を楽しみながら弾かせていただいています。そしてホールの音響設計は故永田穂先生。どこかで聴いてくださっているような気がしてなりません。

今日は、私自身のベートーヴェンへの思い、このシリーズへの意気込みなどもお話しさせていただきながら、進めました。
雨が降り始め、風が吹き始めるベートーヴェンらしいお天気?!にもかかわらず、満員のお客様がおでかけくださり、有難い限りでした。25歳の若きベートーヴェンの野心、迸るエネルギー、反骨精神、ロマン、憧れ、焦燥、、、を共有させていただいた2時間。

ベートーヴェンの、心を抉り出すような音楽を前に、興奮、陶酔、熱狂が伴い、奏者としてのコントロールをかろうじて保ちながら4つのソナタに向かいました。

終演後中新井館長さんと・・・。

今日の栃木を皮切りに、東大阪市文化創造館(10月6日)、あづみ野コンサートホール(10月14日)、ピアノクリニックヨコヤマショールーム(10月21日)茅ヶ崎Berceau(10月22日)、サントリー・ブルーローズ(11月7日)と6か所続きます。

この西方音楽館での来年の演奏会(ベートーヴェンシリーズvol.2)は、小島芳子さんが愛用しておられたヴァルターモデルのフォルテピアノを使って7月27日(土)に第2回を開催予定です。暑い時期の熱いベートーヴェンとなりますが、ご都合およろしければお付き合いいただけましたら幸いです。

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