ベートーヴェン@安曇野

7月の神戸公演から始まったベートーヴェン・ツアー。暑い中、熱いベートーヴェンに燃えています。今日は長野県安曇野へ。四季折々の自然の風景が美しい安曇野。開館22年にして出演25回。最多出演記録を更新中、とプロフィールに記載されていました。最初に伺ったときは、ベートーヴェンの《テンペスト》がメインのプログラム。強風で電車が小淵沢で止まってしまい、音響設計の永田穂先生が「大丈夫、ゆっくりいらっしゃい。」と仰ってくださったのですが、いつまでたっても「あずさ」が発車する気配が無く、車で小淵沢までスタッフの方に迎えに来ていただいて、ようやくホールにたどり着いたのが開演前ギリギリ。お客様よりも後から到着するという波乱の演奏会でした。しばらくは「嵐(テンペスト)を呼ぶ女」と呼ばれていたのですが、その後は毎回晴天続きで、「晴れ女」として四季折々の安曇野の風景を楽しませていただいております。

夏の主役、向日葵も壮観です。

田んぼのあぜ道とわさび田を通ってホールに到着。

「ただいま~」の掛け声と共にリハーサルに入りました。ベーゼンドルファー(ヨハン・シュトラウスモデル)も22年間、多くの演奏家や地元の皆さんに弾かれ、愛されているピアノです。

盛夏の今日はミンミン蝉の声も最高潮でしたが、お客様の集中の気に助けられてベートーヴェンの世界に入り込みました。

終演後、サイン会。大好きな方との再会や新たな出会いが嬉しい一日でした。

隣に座っている祐大君はベートーヴェン好きで微動だにせず聞き入ってくれていたそうです。私はこの年齢の時にベートーヴェンのピアノソナタ4曲聞けたかな?と思うと、将来が楽しみな少年です。「おねえさん、かっこよかった」と囁いてくれて疲れが吹き飛びました。

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