雪の秋田

「これだけは見て帰ったほうがいい!」とモォツアルト広場の加藤さんのお勧めで、翌朝、秋田県立美術館へ。
巨大な(365㎝×2050㎝)壁画「秋田の行事」に圧倒されました。
四季折々の風景が見事に描かれているのですが、この壁画が、豪農で藤田の後援者でもあった平野政吉氏の屋敷で描かれたというのも驚きです。

折しも企画展「藤田嗣治ことばをつむぐ」の会期が前日から始まったばかり。

藤田の膨大な日記や手紙に触れることができました。最初の妻とみさんへの熱烈なラヴレターなど「親展」と書かれた文章を読むことに一瞬躊躇しましたが、事細かにイラスト入りで書かれた手紙の数々を読みながら、この情熱とエネルギーが制作の源でもあったように思えました。藝大時代の度重なる落選をもろともせず、5度の結婚、パリモンマルトルでの成功、、、なんとドラマティックな人生だったのでしょう。

藤田の強烈な人生に想いを馳せながら美術館をあとにし、吹雪の中を太平山麓に位置する「貝の沢温泉」へ。

普段なら遠く向こうに大平山が見える絶景の道だそうですが、今日はすぐ前も見えないくらいの吹雪です。
でも美人の女将さんにお会いし、源泉かけ流しの名湯で、リフレッシュ。気分は秋田美人!

ご機嫌で空港に到着。ところが飛行機は雪で1時間以上の遅れ。でも飛ぶだけ有難いこと!と思いなおし、なまはげとツーショットで記念撮影したり、秋田での濃密な時間を思い出しながら珈琲タイム・・・その後、機上へ。

夜中、無事帰宅。まさる君を枕元に置いて眠りにつきました。

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