東川「小西音楽堂」

朝、ホテルの窓を開けると一面の銀世界!
夜の間に雪が積もっていました。
「雪はないよ。銀世界を期待して来ちゃだめよ」
と言われ、あきらめていたのですが、ひ弱な都会人への天からのプレゼントかもしれません。

「優しい時間」のロケ地の一つの雑貨屋さんに行き、オーナーの女性とおしゃべり。
なんと私が少女時代を過ごした、川崎の生田からいらしたとのこと。世界は狭い!と言いながら、お昼は、クラークさんのレストランへ。
キッチンストーブでつくっていただく熱々のピザやカレーを美味しく頬張り、馬のお話をお聞きしました。
馬で町まで出かけてしまうという馬好きなクラークさん宛の葉書が飾ってありました。見ると、若狭さんからのお礼状でした。宇宙に桜の苗を、という計画に桜の苗を提供されたのがクラークさんなのです。

ピアノモードに切り変えて、コンサートのリハーサルに入ったのが、1時。
ベーゼンドルファーのピアノの入った音楽堂が東川町に寄贈され、初めてのピアノコンサートということで声をかけていただきました。
独身で通された小西さんは無類の音楽好きで、ご自身はピアノを弾かれなかったそうですが、置かれてあるオーディオ、ピアノ、チェンバロからは、小西さんの音楽への愛情が伝わってきます。

プログラムは、ベーゼンドルファーの素晴らしさが伝わるような曲を選びました。モーツァルト、シューマン、ブラームス・・・。そして小西さんへの追悼の思いを込めて「アリエッタ」。

薪ストーブのそばで流れるベーゼンドルファの柔らかな響き、素敵な空間でのコンサートになりました。
演奏の後、東川町の松岡町長さんはじめ、お聞きくださった東川の皆様としばしティータイム。小西さんには、お目にかかったことがないのですが、どこか2階席のとっても音響が良い席に座って聞いてくださっているような・・・そんな気がしました。

夜は「利尻」という北の海の幸で東川の皆様と旧交を温め、ラトヴィアの話、北の生活、音楽のこと、農業の話、など時間があっという間に過ぎました。

旭川に行き、平間さん親子の心温まるピアノ演奏を聴いたあと、ワインバ-で佐々木さんご夫妻と歓談。
旭川ターミナルホテルのゆったりとした快適空間で今日一日お会いした人たちのことを思い出しながら、眠りにつきました。

コメント

  1. nishisan より:

    北海道東川ラトビア交流協会のメンバーにも知らせておきます。
    ありがとうございます。