ブリュットナーの音色

「四谷ひろば」で来週のコンサートのためのリハーサル。

ブリュットナーとショパン、あまり結びつかなかったのですが、今回ショパン・イヤーということでオールショパンを弾かせていただくにあたり、あらためてこの楽器の持つ柔らかな魅力を再発見しました。

3ヶ月弾かれていない、というピアノの鍵盤蓋を開けひとつふたつ音を出したときには、ギャンという響きがしたのですが、蓋を全開して思い切ってしばらくショパンを弾くうちに、まるで命を吹き返したかのように豊かでしなやかな音が広がります。

現代の楽器で弾くより、はるかにこまやかな変化がつきますし、何といってもタッチが軽いので、
まるで自分がホロビッツになったかのような?!
楽な体勢で臨めるのです。
とにかく弾いていて楽しい、そんな楽器でした。

2度打ちするハンマーがあったり、タッチの不揃いな箇所もあるので、来週の本番までには調整していただく作業が必要と思われますが、ブリュットナーの魅力にひたることができた楽しい3時間でした。

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