銀座画廊のひととき

夕方の銀座。
知人の展覧会にお邪魔させていただきました。
まずは、和田画廊で坂口紀良先生の油絵の世界。
ガラス絵「四重奏」は、いつも練習の私の側で見守ってくれていますが、
先生の油絵の世界も、のびやかな幸福感と独特のリズムと色合いで見る者にあたたかなエネルギーを与えてくださいます。

昨年私のヴァルターでのコンサートにいらしてくださった折り、先生の見事なスケッチを拝見させていただいたのですが、今回の展覧会場で入って真正面の特等席にそのヴァルターが見えて、感激!
緑色のピアノフォルテとクラシックピンクの壁、上品で繊細で生き生きした世界は、まさにヴァルターの音そのもの、モーツァルトが聞こえてきそうな作品でした。

穏やかな微笑の先生に久しぶりにお会いしたあと、東京銀座画廊・美術館にて水墨画の展覧会へ。

笠原さんの作品「微笑」は、5時間ほどで仕上げられた作品だそうですが、穏やかな微笑みの中に安らぎを感じる水墨画でした。
笠原さんのお師匠さん、松下黄沙先生の墨絵は、やわらかく、しなやかでいて力があり、独特の線と美しい炭の色が周囲を圧倒していました。
香りや動きが伝わってくる感覚を覚えました。

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