神楽坂「キイトス」茶話会

神楽坂

いい響きです。
音楽之友社で初めての本を上梓させていただく折、
その後も担当の石川さんとの最終打ち合わせなど
この坂を何度か上りました。

昔はもっと情緒があったんですよ、

昔を知る方はおっしゃるのですが、
スーパーや外資系の喫茶店の間に、根強いファンを持つ老舗の和菓子屋さんの存在感などなかなかの風情です。

キイトス茶房は、牛込箪笥町の駅ちかく。
中に入ると本棚に並ぶ本がずらり。
喫茶店に入るというより本屋さんの喫茶コーナーといった感じ。

ビスケットがおまけでひとつついたコーヒーも丁寧に入れてくださった本格派で、マスターのこだわりが感じられます。

若松茂生さんの楽しいお話に、和やかなモーツァルト茶話会になりました。

モーツァルトが好き、というキイトスのお客様もいらしていて、新たな出会いもありました。

「モーツアルトの粋な音楽は神楽坂の世界と親近性がある」、
「面白くってやがて悲しくなる、落語の人情噺に通じる」など
若松さん独自の視点で、モーツァルトをこよなく愛してこられた人生から出る実感のこもった言葉の数々に、みな得心し、さらにモーツァルトが身近になったと口ぐちにおしゃっておられました。

ウィーンもサロンやカフェが芸術談義の舞台。
そんな空間になれば、というお客さんの思いもあって
この素敵な茶房には、個性的なお客様も集まっておられるように拝見しました。

コメント

  1. yuko より:

    > キイトス茶話会には超ご多忙の中おいでいただきありがとうございました。ただただ恐縮しています。
    近所にいながら知らなかった神楽坂の名喫茶。
    モーツアルトのお話をお聞きするのに、ぴったりの人数、ぴったりの空間でした。
    お誘いいただき、感謝!しております。
    また楽しいお話、お聞きできる次回を楽しみにしております。

  2. nishisan より:

    いつも思うこと、
    全国津々浦々、
    東京も広くていろんなものがあり、
    出かけて行っては出会いに恵まれる、
    そのようなピアニストが
    また素晴らしい。

  3. 若松茂生 より:

    キイトス茶話会には超ご多忙の中おいでいただきありがとうございました。ただただ恐縮しています。
    フェラインの例会と違って人数も少なく、まるで大学のゼミのような雰囲気で、とても楽しく話をすることができました。例会では絶対話さないようなくだけた内容で、僕の方もついつい落語調になり熱が入ってしまいました。それに若い方が(久元さんを含め)聞いてくれたことが何よりうれしいことでした。これでモーツァルトのファンが増えれば大成功というわけです。