第60回夢塾コンサート

記念すべき60回記念コンサートです。
今日は、ソプラノの横山美奈さんと共演。
慌ただしい師走の中、日本の歌を中心に、しっとりした名歌の数々でお楽しみいただきました。

イ・ムジチのメンバーやジャズ界のスターも出演したことがある夢塾。
モーツァルトもびっくり!という囲炉裏のあるサロンです。
もともと音楽ホールにする予定ではなかったということなのですが、
木をふんだんに使った和風建築が、音響に非常に良いことがわかり、ゲストでご一緒するアーティストは、皆異口同音「演奏しやすい!」と。
お相撲では、砂かぶりという席がありますが、まさに、お客様全員が砂かぶりの特等席。
歌の横山さんが、
「こんな近くで歌ったら鼻の穴が見えちゃうかも」
と笑っていましたが、この臨場感もあってか、伝わる距離感も半端でなく、お客様、みな涙腺を全開にして聞いてくださいます。
サロンでの演奏は、こういうお客様との一体感が命です。

イギリスの「チャレン」という名のオールドピアノ。まもなく100歳くらいになる楽器ですが、いい味を出してきてくれました。
京都の工房から青藍にお目見えしたときは、
「まじ、やばいよ!」
という不安定さで、弾く私もひやひやの連続でした。
急に鍵盤があがらなくなったり、音が出なくなったり、と古楽器のリスクを大いに勉強させられた数年間だったのですが、それがこの数年は、すっかり調子が安定し、現代ピアノにはない不思議な「歌う音色」を出してくれます。

70回を目指し、夢塾もチャレンも私も邁進します。

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