調律師協会 新年会

1月8日、アルカディア市谷で、調律師協会の新年会にお招きいただき、ご挨拶させていただきました。
ふだん全国、あるいは海外でも活躍している日本の調律師さんたち。そのたしかな腕は、ヨーロッパでも高く評価されています。
今年から国家試験制度が導入されたそうです。もちろん、技術は試験で測ることができない部分もあるのでしょうが、互いに知識を高め、経験を積み、それを認定する制度ということで、スタートされるようです。

ある古楽器演奏家の方がおっしゃっておられました。
「日本の調律師さんは、本当に仲がいいとオランダの調律師さんに言われた。向こうはマイスター制度があり、個人業だから、みな自分が一番と思っていて、調律師が二人いればすぐ喧嘩になる。この間チェンバロ10台を使う催しがあって、数人の調律師さんがチームを組んで手際よく乗り切ったけれど、ヨーロッパではそういうことはありえないそうだよ」
とのことでした。

国立音大には、調律科があり、その出身者の方もたくさんおられて、大学の話に花が咲くこともあります。
先日、その調律科に、ピアノ科の学生たちと一緒にお邪魔し、実際にピアノを調律させていただいたり、調律の基本を教えていただきました。
中には、調律師さんがほとんどいないような国に行く卒業生もいて、実践力が即必要になるケースもあるそうです。

ピアノを生かすも殺すも調律師さん次第。
これからもずっとお世話になりますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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