カワイピアノ・最新モデル

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「続々・一歩上を目指す」講座が終わり、ランチタイムの前に、カワイの最新モデルを触らせていただきました。
現代のピアノは完成された楽器と言われ、モーツァルトやベートーヴェンの時代と異なり、大きな変革はほとんどない分野かもしれません。車でいえばマイナーチェンジといっても いいかもしれません。
けれどピアノの場合、1ミリ単位の変化が、弾く人間の指先や感覚、そして音には大きな意味を持ちます。

今回のチェンジの一番の違いは、鍵盤の長さ(見えている部分ではなくアクションの中の話です)が長くなったということだそうです。
梃子の原理で、これまでは鍵盤の手前と奥で弾くのとでは、かなり重さに違いがありました。シーソーで端っこ近くに座った方が下に楽に行くのと同じ理屈です。奥で弾くほうがチカラを要していたのです。
今回の「革新」でその差がほとんどなくなったのだそうです。

たしかに弾いてみると奥と手前の差が少ないように感じました。
小さな生徒さんは、オクターブや和音のときに手前のほうで弾くことが多く、もとの位置に戻すときにロスタイムが大きくて、テンポに乱れが生じてしまうようなケースがあると思っていたのですが、その理由は、手が小さくてオクターブを上から押さえることができず、鍵盤の手前からわずかな鍵盤のセリだしを利用するように押さえる、その癖が残っているせいだと思っていました。
今日思ったのは、もしかしたら、そういう生徒さんが鍵の手前で弾く理由は、その方が鍵盤のタッチが軽いから・・・ということでもあったのかもしれない ― そうであれば、手前と奥の差がなくなれば、ジグザグ運動は必要なくなるのかもしれないというようなことを思いました。
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