西武百貨店池袋本店で催された「山田洋次監督50周年記念展」にお伺いしました。
山田洋次監督には、以前、演奏を聴いていただいたことがあります。
時代を表す映画の世界。
学生時代、趣味欄には「映画」と書いていた私ですが、邦画と洋画では圧倒的に後者に魅力を感じてしまっていた私なので、寅さんにもあまりくわしい方ではありません。
けれどクラシックの世界には、寅さんファンがとても多く、カセットで音が流れるだけでどんなシーンかすぐに目に浮かぶ指揮者の方、全作品をすべてそらんじている評論家の方がいらっしゃいます。ヨーロッパに暮らしたり、洋楽にのめりこむ一方、日本人としてのアイデンティティや人情など自分の中のDNAを確認し、ふるさとや日本の原点に想いを馳せる中で、「寅さん」は倒的な存在感を持って立ち現れるということでしょうか。
今日の展覧会で、一堂に会した「寅さんとマドンナたち」。
今は亡き太地喜和子さんや大原麗子さんらの写真が懐かしく、永遠にに人々の心に残る映画の役者さんたちに手を合わせました。
2011年に撮影予定だった「東京物語」が震災の影響で1年延期になりました。
小津安二郎監督の「東京物語」が、時代も風景もリニューアルした形でいかに表現されるか、山田監督にとっての「家族像」を楽しみにしたいと思います。
寅さんファンの友人のために、寅さんグッズを買い込み、会場をあとにしました。
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