紀尾井シンフォニエッタ東京 第87回定期演奏会

久しぶりのオフの今日、もろもろの用事のために走り回ります。
ホテルニューオータニで大阪での録音の打ち合わせ後、銀座の鳩居堂、変えたばかりのiphon5の充電器を買うためにApple、万年筆の修理のためモンブラン、不在連絡票を持って郵便局に、、、などなど。

夜は紀尾井ホールへ。
クリスティアン・エーヴァルト指揮の紀尾井シンフォニエッタ東京の定期演奏会です。
前半、ハイドンのシンフォニー101番、後半は、ペーター・レーゼルさんのピアノで、ブラームスのピアノ・コンチェルト2番。
コンサートマスターは、玉井菜採さん。
紀尾井シンフォニエッタのメンバーもずいぶん入れ替わっているように感じました。
シューボックス型の紀尾井ホールは、落ち着いた雰囲気で、音響的にもバランスがとれていて聴きやすいホールです。前学長先生が偶然にも近いお席にいらして久しぶりにお目にかかったり、定期の会員になられている知人にばったり廊下でお会いし、モーツァルト談義に花が咲いたり・・・と音楽会では、思いがけない出会いもあり、うれしいひとときです。

長年の盟友レーゼルさんとエーヴァルトさん。
お互いの呼吸や考えをわかりあっていて、息もぴたりと合って音楽を運んでいきます。終戦の年生まれのレーゼルさんは、大変な時代を生きてこられたにもかかわらず、気さくで明るい方との評判です。
演奏スタイルは、「職人」という言葉がぴたりです。
ブラームスのコンチェルトというヘビーな曲目のせいか、ソロの演奏会のときより、かなり音量をアップしておられ、顔からも頭のてっぺんからも湯気が出そうなほど赤く上気しておられました。
とにかく、すべての音をクリアに打鍵し、その強靭な指先は、まるで鉄を打つノミのようでした。
67歳とは思えない持続力、集中力、そして体力です。
ブラームスはかくあるべし、という姿勢を一歩も譲らず、妥協なく打鍵し続けておられました。

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