アクティブ・ラーニング

今年の国立音大の研修会。
議題は「アクティブ・ラーニング」でした。
楽譜を読み、演奏をする、ということ自体「アクティブ」にならずしてなしえない行為ですが、いかにアクティブに学ぶかということは、ジャンルを問わず、一生の課題です。

音楽の大学に入る、ということは音楽が好きで入る、というのが前提で、好きなことに対してアクティブになるのは、子供が遊びに夢中になるのと同様、当然のこと・・・という認識があったのですが、音楽学の吉成順先生曰く、
「一番の課題は、そんなに音楽が好きでない学生に対して、音楽が楽しいということを伝えることの大切さ」
でした。
レッスン系、語学系、講義系、ソルフェージュやハーモニーなど音楽の基礎系、それぞれの先生方が、普段の取り組みについてお話しになり、現状、工夫、取組みなど、それぞれの分野によって、いかに違うスタイルで音楽教育が行われているかを感じました。

作曲、演奏、声楽、音楽学、音楽療法、音楽教育、幼児教育、コンピュータ音楽、ジャズ・・・それぞれの科によっても個性やニーズが違い、カリキュラムも異なります。
これまで育った環境も違えば、目標も違い、音楽への思いも千差万別です。
性格も、やる気も、個性も、それぞれに異なる若者たち。
一人一人の学生が、自分の個性を伸ばすための最良のシステムを、先生方が模索し、真摯に研究しておられる姿を学ばせていただきました。

コメント