モーツァルトとヴァルター・ピアノ

カワイ
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」での演奏法講座。

5年前、一度限りのつもりでお引き受けした講座ですが、「続」、「続々」、「続々々」と続き、あまりゾクゾクつけるのは、寒そうだからやめましょう!となり、今回のシリーズは、「vol.5」となりました。毎回5回シリーズの講座なので、いつのまにか、21回もさせていただいた計算です。

年度初めての講座ですが、手元を写して大画面で生中継。指使いや手首の動きなど、見ていただきやすい工夫をスタッフの皆様がしてくださっています。

今日は、昨秋出版の「モーツァルトとヴァルター・ピアノ」(学研)を参考資料としての講座でした。
モーツァルトが愛用したピアノフォルテの特性は、そのまま作品の個性に結びついています。

軽やかさ、繊細さ、キレの良さ、乾いた透明感のある音色、歌心、それら当時の楽器の魅力を知ることで、現代の楽器での演奏にも生かすことができるように思えます。

タッチの深さ、スピード、かける重さによって、異なる音色が出てくるのが、ピアノの不思議なところ。

楽譜にこめたモーツァルトのメッセージを紐解きながら、音色の引き出しを増やしていくことが、1歩上の演奏につながるのではないでしょうか。

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