かなフィル 「第九」演奏会

神奈川県民ホールで開催された神奈川フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン「第九」演奏会にお伺いしました。指揮は、小泉和裕氏。出演は佐々木典子(ソプラノ)、手嶋眞佐子(メゾ・ソプラノ)、福井敬(テノール)、小森輝彦(バリトン)の各氏、そして神奈川フィル合唱団です。

かなフィルの演奏会に伺うたび、お客様とオーケストラとの温かい一体感を感じます。
「私たちのオーケストラ!」という思いの強さが客席からステージに届き、またステージから客席に音としてそれが返っていく・・・。2014年最後の演奏会となった今日は、特にその高揚感が強いコンサートとなりました。

シンバルとトライアングルが左手前で演奏する配置は、初めて見ましたが、若々しいエネルギッシュな「第九」で、速めのテンポがとられていました。演奏後、楽団の皆さんがお辞儀!これも他では見ない光景です。日本の礼節と心を感じる演奏会でした。

「日本ほど第九の演奏会が多い国はない!」とドイツの音楽家も驚くほど「第九」好きの日本ですが、日本のオーケストラと声楽家ほど、「第九」経験を積んでいる国はないそうです。ドイツでは、12月は「第九」ではなく、「ヘンゼルとグレーテル」の演奏回数が圧倒的に多いそうです。あるバス旅行の最中、一人のドイツ人声楽家が隣で歌い始め、他のパートもすべて諳んじて全曲歌いきり、唖然としたのだとか。

クリスマスシーズンの美しい横浜を楽しみ、帰宅すると「月刊ショパン」の1月号が届いており、パッとめくると「一度は聴きたいオーケストラ」の連載で神奈川フィルハーモニー管弦楽団がとりあげられていました。
私も来年7月14日には、神奈川県民ホール(小)で、モーツァルト第23番のコンチェルトで共演させていただく予定です。

2015-01-05-21-11-13

「月刊ショパン」新年特別企画「ピアニストたちが語る2015年」
いよいよ暮れも押し迫ってきました。

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