優雅なるモーツァルト@智源山房

9月に入り、急に秋めいてきました。皆様、体調はいかがでしょうか。
今日は、八ヶ岳山麓の智源山房でのベーゼンドルファー・インペリアル・コンサートで弾かせていただきました。

この場所で、CD「優雅なるモーツァルト」(ピアノ・ソナタKV331、333)を収録したのが、2015年。今回のツアーでは、ピアノ・ソナタKV332や変奏曲などを加え、ウィーン時代初期のモーツァルトの優雅な語法に迫りたいと思い、プログラミングしました。

パンフレット

天井が高く、漆喰が程よく響きを残してくれる音響は、演奏していても心地よく、音楽を愛するお客様の気とモーツァルトの音符たちが、音空間の中でひとつになり、弾く悦びを感じさせていただいたひとときでした。

お客様代表?!として終演後、仲良くツーショット。
驚くほどの集中力でソナタ3曲をじっと聴いてくれていたパールちゃんには、奏者としてびっくり!ワンちゃんの聴力は、人間よりもはるかに鋭いと聞いたことがあります。パールちゃんの耳には、どんなふうに聴こえていたのでしょう・・・。

パールとっておき

シューベルト(R・シュトラウス編):クーペルヴィーザー・ワルツの楽譜の裏には、シューベルトが仲間内で音楽を楽しんだ「シューベルティアーデ」の様子が描かれています。そこには、シューベルトの後ろに、ワンちゃんが静かに座っていて、以前から気になっていました。今日は、私にとって生まれて初めて、この絵を再現したいと思った次第です。大成功でした。

schubt10

インペリアルは、ベーゼンドルファーのフラッグ・モデルとして君臨するピアノの王者です。エキストラ・キーがついていて低音の豊かさは、天下一品。深々とした余韻を湛え、人の声のような温かな響きです。9月8日にサントリーホール(ブルーローズ)で弾かせていただくベーゼンドルファー・モデル280VCは、290センチのインペリアルに比べて10センチスリムになっています。そして温かな響きはそのままに、敏捷な動きと軽やかなスピード感を持つピアノです。巨匠アンドラーシュ・シフ氏の演奏会では、神業のような軽やかなモーツァルトが披露されました。

昨年のブルーローズでのリサイタルに引き続き、シフ氏が演奏された楽器と同じピアノで演奏させていただきます。おかげ様で満員御礼となりました。当日のご来場をお待ち申し上げております。

ムーンダスト

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