一番星コンサート

今年で4年目となりました三条市一番星事業。修了コンサートのため、三条に伺いました。
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リハーサルのあと、昨夜は共演ピアニストの品田真彦さん、司会進行をしてくださる声楽家の櫻井綾先生と咲の家さんで地元のお魚をつまみながら音楽談義。
定宿の越前屋さんは、ビジネスホテルとは思えない充実した朝食。夜はイタリアンのレストランなのですが、朝は和食の炊き立てごはんが最高!しかもロビーでは食後の珈琲がサービス。珈琲党の私にとってうれしい朝のスタートです。
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またまた晴れ女ぶりを発揮し、晴天の中、コンサート本番を迎えました。
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折しも、先月、最強棋士を決する「竜王戦」が三条で開催されたばかり。生涯学習課の皆様全員で会場の嵐渓荘に入られたそうです。先日、史上初の永世七冠を獲得された羽生義治竜王が、日本屈指の将棋駒師大竹日出夫氏の竹風駒(三条市北四日町)を使っておられたそうで、そのご縁で三条開催だったとか。将棋の駒造りは、材料の木を乾燥させたあと、彫刻刀で文字を掘り、そこに何層にも漆を重ねていく作業とのこと。最高の棋士は、やはり最高の駒を使っておられたのですね。
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リハーサルの合間に三条の街を散策。大正時代から続く老舗の和菓子屋店「つるがや」さんで「くるみ餅」を買い、楽屋に入りました。
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この一番星コンサートでは、毎年、小学生がナビゲーターを担当してくださるのがほほえましく、会場が和みます。今年は、小学五年生の高木華和ちゃんが、インタビュー役までしっかり務めてくださいました。
中学生とは思えない立派な歌唱を披露してくださった佐藤有香ちゃん!将来が楽しみです。そして国立音大卒業後、地元楽器店で先生をされておられる外山江里さんと久しぶりの再会も嬉しかったです。またフルートの高橋美沙さんは、ギターの渡邊茜さんとの息のあったデュオを聴かせてくださいました。高橋さんのお父様は、この一番星事業が始まって以来、ずっとご尽力くださった調律師さんです。この秋、急逝され本当に悲しいお別れだったのですが、美しいお嬢さんのフルートの音色を会場のどこかで聴いておられるような気がしました。ご冥福を心からお祈りしております。
後半、今年のピアノ教室受講生だった渡邊加奈子ちゃんが、バッハとショパンの作品を演奏。年を重ね、経験を積む中で、身体も精神も大きくなって頼もしい限り。頑張り屋の加奈子ちゃんらしいしっかりした演奏でした。
ゲスト演奏として、2台のピアノを使い、モーツァルトの「ピアノ協奏曲”ジュナミ”」を演奏させていただきました。オーケストラパートを弾いてくださった品田さんは、新潟中央高校卒業後、ドイツのロストック音楽大学で学ばれた精鋭です。ヴァイオリンのスグリデさんら楽友の話なども楽屋でお聞きし、楽しい共演となりました。
演奏会を終え、燕三条駅から新幹線に。途中、シエナ・ウィンド・オーケストラの新潟公演を終えられたばかりの指揮者、佐渡裕さんが乗車してこられびっくり!今年開催された神戸国際フルートコンクールのことやベーゼンドルファーの話題などで、下車間際のひととき、しばしご一緒させていただきました。

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