今年のヒノキ花粉は、去年の300倍とか?!マスクなしで歩くとさすがにクシャミ連発の毎日です。大学の新学期、基礎ゼミがスタートし、顔合わせも兼ねた3日間なのに申し訳ないのですが、マスクで通させてもらいました。
3年生を対象とした基礎ゼミIIは、様々な科の学生による混合チーム。同質でなく異質な分野の人同士、互いを知り、理解し合い、幅を広げるというコンセプト。教授陣も然り。他の分野の先生のお話は、新鮮で刺激的。
グレゴリオ聖歌、フリージャズ、ケチャまでハイテンポの展開で学生を巻き込んだN先生。「マツコ会議」にも出演した話題の教授です。会場からは手拍子、口笛、ヤンヤの拍手!
翌日は、ピアノとコンピュータのための「フルーイド・ディフュージョン」などで新たな音世界を披露してくださったS先生のお話。会場は静まりかえり、前日と対照的。
そのほか、オペラコンサート、室内楽コンサート、レポート作成。盛りだくさんの3日間でした。
卒業生の座談会では、三人三様の音楽人生が語られました。3人の共通点は、人生の中で「背中を押してくれた人」がいることです。私自身を振り返っても、そういう恩のおかげで今があることに間違いありません。
これからは、これまでのご恩をお返ししたり、「背中を押せる人」になりたい、、、と思っています。
今日は担当の大学生70人に「自分は大人だと思う?子供だと思う?」と質問してみました。「大人」と答えた人が4分の3。たしかに選挙権はあるし、成人式も終わったし、悪いことをしたら新聞に名前が出てしまう年齢です。でも・・・まだ親離れしたとは言えないし、、、。答えにくい質問だったかもしれません。
そのとき、教壇に立っていた私は、はたと思いました。自分の中の大人の要素と子供の要素を比べると、、、、完全に子供だ!と。
先週、池内紀先生が、新著「みんな昔はこどもだった」(講談社)をお送りくださいました。
神戸に縁の野坂昭如、オペラそのものの実人生を辿った藤原義江など個性豊かな15人の子供時代が描かれています。帯には、「最初の一歩が、しばしば最後の一歩になった」。
池内先生の筆によって描かれるそれぞれの人生は、なんと壮絶で、なんと魅力的なのでしょう。子供時代に培われた感性がその後の一生を決め、一歩を踏み出す勇気ときっかけと出会いを神が与えてくれています。
「昔も今もこども」の私にとって、エキサイティングでワクワクする本でした。
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