国立音楽大学と立川市との連携・協力に関する協定締結記念のコンサート「モーツァルトの美意識を探る」が午後7時から立川市民会館大ホールで行われました。
前半、ト長調のアイネ・クライネ・ナハトムジーク、そしてト短調のピアノ四重奏曲。
後半は、魔笛のハイライトです。礒山雅先生の洞察力に満ちた、しかも軽妙なお話とともに、モーツァルトの世界を会場のみなさんと共有していく実感がありました。
私は、前半、ト短調組?!で参加。
後半は、礒山先生のお話の合間にアリアの冒頭を弾いたり、「魔笛」のグロッケンシュピールを担当しました。
ピアノ調律が終了する12時に、ホールに一番乗り。
ピアノの位置決めなどを行い、コンサートの仕込み開始です。
午後2時15分から、大関先生、松井さん、阪田さんと一緒に四重奏のリハーサル。
会場の響きとアンサンブルのバランスをコントラバスの志賀先生に聞いていただき、全体に少し舞台奧に引っ込むことにしました。
年度末の忙しい時期にもかかわらず、お客様の入りも大盛況。
舞台がはけてのレセプションで、文化振興財団の方たちとひととき、祝杯をあげ、いろいろお話をお伺いさせていただきました
。金沢、新潟の同調会での催しを地元立川で、お披露目できたことは、光栄なことです。
再度舞台にかけることで、アンサンブルも緊密になり、歌手陣は、メンバー交替がありましたが、また新たな感動がありました。
「くにたち」のアンサンブルに参加させていただき、幸せな一日でした。
この催しのために、ご尽力くださいましたスタッフの皆様、お世話になりました皆様に感謝申し上げます。
深夜、魔笛のフィナーレの調べが頭にずっと鳴り続けました。
このオペラのラストの見せ場は、パミーナ+タミーノのセレブ組、パパゲーノ+パパゲーナのお笑い組両方の二重唱。
金沢、新潟では、パ・パ・パのみでしたが、今回、セレブ組のフィナーレも入ったことできちんとシメが行われた感じです。
若いときには、モーツァルトの分身、パパゲーノの楽しいキャラクターや夜の女王のぶっ飛びアリアが最も印象に残るオペラだったのですが、ここ数年、パミーナの”嘆きのアリア”の世にも言われぬ美しさやパミーナとタミーノの最後、気品溢れる二重唱が深く心に響くオペラになりました。
同じオペラが、出演者によって、あるいは、聞くほうの年齢や経験によって、いろいろ違って聞こえるのは、名作のもつ力、そして奥深さゆえなのでしょう。
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