光が丘美術館

光が丘美術館でのイエルク・デームス先生のリサイタルに伺いました。 
このピアノは、オーストリア建国1000年を記念して12台のみ制作されたベーゼンドルファーのスペシャルモデルです。
日本には、ここに1台のみ存在します。

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ハイドン没後200年に寄せての
先生のプログラム、

まず、ハイドン2曲。

「小さなディヴェルティメント」という副題のついた「アンダンテと変奏曲ヘ短調」
そして「ソナタ23番 ヘ長調」です。

明るい幸福感に満ちたハイドンののち、ハイドンの弟子であるベートーヴェンに。
ウィーンに出てきてハイドンに師事、そしてベートーヴェンがハイドンに捧げた1番のソナタです。これがヘ短調。

休憩をはさんで
デームス先生がお弟子さんの醍醐沙代子さんとヘ長調のディヴェルティメントを連弾。

最後は、ハイドンの晩年最高峰。52番のソナタです。

ベートーヴェンの出発点のソナタとハイドンの到達点のソナタを
前半、後半のメインにすえた構成です。

アンコールの
ベートーヴェンのバガテルの羽が生えたようなタッチと独特のリズムに脱帽!
コンサートの最後は、ベートーヴェンの悲愴3楽章。

アンコール2曲を含めて~ハイドンからベートーヴェンへ~というコンセプト。
調性の設定も先生らしい、考え抜かれたプログラミングでした。

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