諏訪交響楽団と《皇帝》を協演

昨夜は、新宿文化センターでの本番を終えて、夜中に長野入り。
今日は11時からゲネプロ。

初めて茅野市民館にお伺いしたのが、3年前。
これまでベーゼンドルファーの弾き込み、CD録音、リサイタル開催など
お世話になってきました。
茅野の駅に直結し電車を降りてから雨に濡れずにホールまで行けるという便利さ。
図書館、美術館、レストランが隣接し、窓からは八ヶ岳の山が見え・・・という抜群の立地条件です。

休憩時間には、隣の美術館で鑑賞したり、図書館で本を読んだり、
レストランで”かりんティー”や”かんてん”をいただいたり・・・と、充実した時間を持つことができます。

今日は、マルチホールで、濱一さん指揮、諏訪交響楽団の皆さんと共演させていただきました。
オープニングにヨハンシュトラウスのウィンナーワルツを一曲。
ウィーンの楽器ベーゼンドルファでの演奏会。

諏訪響は、長い歴史のあるオーケストラ。
これまでに「皇帝」を3回されているそうです。

8分の6は、日本人にとって苦手な拍子といわれます。
3楽章の終盤、ピアノがヘミオラになってオーケストラがメロディを奏でる箇所、合いにくい場所なのですが、諏訪響のみなさんは、最初のあわせのときから、バチっと合うのです。

昨日の「皇帝」はスタインウェイで弾きましたが、今日は、ベーゼンドルファー。
それぞれの違いを続けて弾くことであらためて感じました。
無敵のパワーで、大音量をとどろかせることができるオールマイティな楽器。
そして繊細な表現やピアニッシモの美しさを得意とする楽器。

ベートーヴェン時代は、おそらく音量も現在の半分。ホルンがピアノの音を支えたり、
ピアノの音が聞こえなくならないよう、対抗するような表現の箇所では
オーケストラに対して弱い音の指示になっていたり・・・ということがあるのはそのせいだと思います。

現在のスタインウェイの音量を知ったなら、ベートーヴェンはディナーミックの指示記号をきっと変更するに違いありません。
もともとディナーミック記号というのもかなりの幅がある手段。
同じピアノでもメゾピアノに近いピアノか、ピアニッシモに近いピアノか。
これらは、経験と感覚の中で響きをとらえながら、瞬時に判断していくことなのかもしれません。

下諏訪駅前の「ゆき」さんという居酒屋さんで打ち上げ。
トイレには「飲んだら吐くな。吐くまで飲むな」とか
「お客様と一緒に逮捕されたくないので、飲酒運転はやめてネ」
「こうなったら代行を呼ばずに下諏訪に泊まってしまおう、素泊まり3000円 ***旅館 」など
爆笑の標語がいっぱいでした。

コメント