夏期講習会 ショパンのピアニズム

夏期講習会(社会人対象)のクラシックピアノを担当。今年は「ショパンのピアニズム」と題し、楽器学資料館でショパン時代の6台の楽器(シャンツ、グラーフ、プレイエル、プレイエル・ピアニーノ、エラール、ブロードウッド)を使ってのレクチャー・コンサートで始め、資料館で楽器管理をしておられる調律の太田垣至さんも技術的な面で最初にお話しくださいました。

続いてショパンの作品の公開レッスン、そして2日目の最後に質疑応答とまとめ。
毎年遠方からいらしてくださる受講生の方々とは顔馴染みとなり、また卒業生の皆さんらとの交流も含め、ショパン漬けの2日間。
今回から新しい食堂棟でランチタイム。皆で机を並べて合宿のように語る時間も持てました。

休憩時間にプレイエル作曲のシンフォニーを紹介したり、最後の講義の中でパハマンやパデレフスキーのショパン演奏を鑑賞。これらの貴重な録音は、先日の楽器学資料館でのコンサートの折にいらしてくださった寺村俊裕さんのコレクションの一部です。大学のために、とご提供くださり感謝の気持ちでいっぱいです。偉大なる先人の演奏は、多くの示唆にあふれていました。

公開レッスンでは、ショパンの息遣い、テクニックの基本、楽譜のエディションの違い、そして練習方法の提案や、発表会でのステージマナーetc.
普段の大学でのレッスンとは一味違う雰囲気となりました。


「勉強に終わりはない」は、シューマンの言葉です。ピアノを生涯の友として生き生きと毎日を過ごしておられる受講生の皆さんに、ほんの少しでもお役に立てたとしたらとても嬉しいことです。

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