ウィーン街歩き

ウィーン5日目の朝を迎えました。散歩の途中、小径に入るだけで美しい教会や素敵な邸宅があり、時間を忘れてしまいます。

朝の練習のあと、世界一美しい図書館と称されるオーストリア国立図書館へ。革表紙、羊皮紙の独特の匂いの中で美しい背表紙を眺めているだけで幸福な気持ちになりました。

映画「薔薇の名前」に図書館の本が重要なカギを握る場面があるのですが、私の最も好きなシーンです。現在は閉架式の図書館がほとんどですが、「ドイツに留学中、開架式の図書館でふと目に入った背表紙から人生を変えるような本に出合った」という音楽学の久保田慶一先生のお話を思い出しました。

最近はペーパーレスの時代に入り、手帳も書類も本もデジタル化が進んできました。けれど昔から続くこの美しい紙文化は、これからも続くのではないか、いや続いてほしい、と願いながら図書館をあとにしました。

夕暮れのウィーンを散歩。「上着がいります」のメッセージを受け取った翌日からウィーンでは突然猛暑日が続き、「もちろん上着いりません」の日が続いています。ほとんど水着に近い恰好で歩く女性、ラフな半ズボンで歩くジェントルマンなど、ウィーンも夏真っ盛りなのですが、日本より湿度が低いせいか日陰は心地よい風が吹き、逃げ場がある感じです。お盆の日本に台風上陸予定、というニュースが入ります。被害のないことを祈るばかりです。

トラムでKUNSTHOUSへ。カラフルで斬新な建物が目に飛び込みます。

モーツァルトを踏んで歩くことになる?!靴を売っているお店などをウィンドウショッピング。

小道を歩いているとふとサリエリが住んだ家に行きついたり、シューベルトが暮らした家に突き当たったり・・・。

斬新なものと古い歴史が共存する楽しい街歩きです。

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