東大阪市文化創造館

2019年9月1日オープンの東大阪市文化創造館。オープンまであとわずか。ピアノ選定をさせていただきましたご縁で、ピアノお披露目コンサート(9月3日18時半開演)に出演させていただくことになりました。春に市民の皆様立ち会いのもと、この新しいホールに相応しいピアノが決まってから3ヵ月。無事搬入も終わりほっとしています。当初、JATOハーモニーホール (小ホール300席)でアットホームな雰囲気の中、新しいピアノを皆でお祝いしながら迎えましょう・・・という趣旨でお話を頂戴したのですが、お申込みが1300人を超えてしまいましたため、急遽 Dream House大ホール(1500席)での演奏会となりました。

オープニングを前に花が飾られ、多くの市民の皆様の見学会などが行われていました。音楽だけでなく、ダンス、演劇、会議、茶道、華道など様々な創作活動のための「創造支援室」が20室設けられています。
楽屋も充実していて清潔な白い壁、至れり尽くせりの空間でした。カフェレストランでもピザ窯の試運転などが開始され、着々と準備が進んでいる様子。

1台は大ホール用、1台は小ホール用、1台はどちらにも使えるピアノ。お披露目コンサートでは、3台すべてのピアノの音を聞いていただく予定です。どの曲をどのピアノで弾くかを選び、プログラミングしました。同じメーカーであっても、軽めのタッチで子供さんにも弾きやすい楽器もあれば、タッチは少々ハードながらコンチェルトなどにも対応できるパワーを持ち、ダイナミックレンジの幅や細かなニュアンスの要求に応えてくれる楽器など、個性はそれぞれ。どのピアノもこれから多くの音楽シーンの中で、弾きこまれ、安定し、円熟していくことでしょう。市民の皆様のための試弾会なども企画されているとのことでした。

びわ湖ホールを思わせるプロセニアム形式のホール。弾いている音が3層の空間を飛翔し、ほどよい残響とともにフィードバックしてくる快感は、多くの演奏家に弾く喜びをもたらしてくれることと確信しています。高音の輝き、中音の歌心、低音の迫力、空間に響いていく「音」たちをひとつひとつ紡ぎながら、ペダリング、タッチ、音色などの確認をしていきました。演奏会当日は、ピアノのお話なども交えながら弾かせていただきます。市民の皆様、関係者の皆様のご来場をお待ちしています。

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