仲ちゃん(焼き鳥)

国立美術館で「皇室の名宝展」を見て、上野公園を突っ切り、アメ横から御徒町に行く途中の路地でたまたま入った焼き鳥屋さんですが、とても美味しかったです。

「やきとり」と大書されたちょうちんが目印。

こじんまりした店内は、カウンターがメインで、テーブル席が少々。

老舗の焼き鳥屋さんのようですが、店内はとても清潔です。改装後、そんなに時間がたっていないのかもしれません。

それでいて、家庭的な雰囲気です。

「男は黙って焼く」というコンセプトの大将は、黙々と串を焼き、「女は愛嬌」を地でいくおかみさんは、明るく人なつっこい笑顔でお客さんの心をほぐします。

大将は、寡黙なのに、あたたかい雰囲気が伝わる雰囲気の方です。

おかみさんは、「白レバー食べたことなかったら試してみて。入らないことも多いから」と、いろいろ薦めてくれます。

お勧めにしたがって「白レバー」をお願いし、しこしことした味わいを楽しみました。

生わさびが添えてある逸品です。(下の写真)

と、そこへ隣に馴染みさんとおぼしき男性客が来店。

「あら、いらっしゃい」

「おかみさん、白レバー今日はある?」

といきなり第一声。

「あなた、ラッキーよ。これで最後」

「あー良かった」

なんて会話が。

なんでもそのお兄さん、けっこう遠くからこの白レバー目当てにお店に来るのだそうですが、3回続けて白レバーにふられたそうです。

そのほか、「皮の辛子和え」や「煮込み」、正統的な「かしわ正肉」など焼き鳥の基本をきちっと押さえた丁寧なお店でした。

鳥の切り方も上品で、食べやすい大きさです。それでいて、土地柄か、気取らずリーズナブルなお値段も嬉しい限りです。

焼き鳥 仲ちゃん
東京都台東区上野6-8-4 黒川ビル1F
03-3836-2422

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