東順永(中華)

私にとって「おふくろの味」は餃子です。
外の餃子を食べに行って、「うん、やっぱりママの味にはかなわない!」と思って帰ってくることばかりですが、この店の水餃子にはうならさせれました。つやつや、しっとり、ふわ、じゅわー、、という具合です。

厨房からも店内からも飛び交う威勢のいい中国語、ジャーーというお焦げやアヒルを揚げる音、バンバンバンとまな板を打つ大型包丁の音、、、それらが一連のリズムとなって「さあ、さあ、中華料理が来るよ!!!」という信号が脳に届いてきます。
ビールや紹興酒や杏酒で待っているところに「オッマタッセシマシタ!」という笑顔のママのお盆に乗って次々に本場の味が運ばれてきます。
香ばしいアヒルの唐揚げ、胡麻油の風味が利いたじゃがいもの冷製、フカヒレがかたまりのまま入ったフカヒレスープ、海鮮お焦げ、砂肝の醤油煮が並び、次々と平らげてしまう私です。
ほとんどが1000円以内という良心的な値段、たっぷり食べて紹興酒2本飲んで2人で6000円くらいでした。いつもぶらりと立ち寄るのでまだ食べたことはないのですが、要前日予約という鍋にもいつか挑戦してみたいと思っています。

店内は赤いテーブル、中国の飾り、など食欲と元気をそそる色遣いです。気取っていなくて飾り気がなくて、けれど心遣いがあって、、、というお店です。

(2001.12 記)


 

久しぶりにお邪魔しました。店の内装は、以前の赤を基調にしたイメージを残しながら、少し変わっていました。メニューはほとんど変わっていませんが、新しいメニューが加わっていました。
ジャガイモの細切り和え物も健在。味付けは以前のあっさりしたものに比べ、少しだけごま油の味がついていましたが、やはりとても美味しかったです。
アヒルの唐揚げ、水餃子もあります。さっぱりとしていてビールにもよく合うので、この店に行くと必ず注文してしまうひと品です。
演奏会で瀋陽、そして北京を訪れ、中華料理が続いた先週は、もうしばらく中華は遠慮しておこう・・・という感じだったのですが、やはり今週ハードワークが続き、足が向いてしまいました。店内に飛び交う生き生きとした中国語と紹興酒1杯で1週間の疲れがとれる感じです。
そういえば、瀋陽でも北京でも紹興酒にお目にかかりませんでした。南の地方でのお酒だそうで、瀋陽では「お酒と思ってない」と一言でかたづけられてしまったのには驚きました。

(2012.6記)

東順永
新宿区新宿5-10-10
TEL 03-3353-3532

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