モーツァルティアンフェライン例会

第 398 回モーツァルティアンフェライン例会で、ヴァイオリンの永峰高志先生と共演させていただきました。今回の会場は中野坂上のベーゼンドルファー・ジャパン。本日の使用楽器は、世界最高峰。
ヴァイオリンはストラディバリウス1723年製「ヨアヒム」、そしてピアノは日本初上陸のBOESENDORFER 280VC in Pyramid Mahoganyです。

ロマン派の感情の襞に寄り添うヨアヒムの音色に、ベーゼンドルファーの深い響きが包み込みました。

コンサートはモーツァルトの特異なヴァイオリンソナタKV304でスタート。
冒頭のユニゾンを「ヴァイオリンでもピアノでもない不思議な音」とイメージされていた永峰先生。これまで何度も演奏してきた悲しいアルペジオが、新鮮に聴こえました。

続いてヨアヒム、ブラームス、シューマン、クララ・・・四人の音楽。
ヨアヒムは、ブラームスをシューマン夫妻に紹介したヴァイオリニスト。ブラームスが世に出たのはヨアヒムのおかげでもあります。そのヨアヒムが所蔵していた貴重なストラディバリウス。
「ヨアヒム」でヨアヒムを演奏し、ヨアヒムの友人達の曲を奏でる・・・。時代を超えた「冬のロマンティック・コンサート」でした。

ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番がメインのプログラム。当初モーツァルト含有率が少ない?!ということで会長さんからお叱りを受けたのですが永峰先生の絶妙なトークで無事落着。
「ブラームスの交響曲は4曲でハ短調、ニ長調、ヘ長調、ホ短調。ド・レ・ファ・ミですね。そう!ジュピターの最初なんです!」モーツァルティアンの皆さん大喜びの瞬間でした。
「愛」と「ロマンス」がテーマの今日。アンコールは「タイスの瞑想曲」に「愛の挨拶」。

会場の皆様から「今日は幸せな響きをありがとう!」というお言葉をたくさんいただきました。

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