ドラゴンフライ@銀座

芝浦クリスタル銀座でのピアノお披露目コンサートが延期になって以来、初めてお伺いさせていただきました。

久しぶりに訪れる銀座。思っていたより人通りは少なく、ちょっぴり寂しい気持ちもしましたが、またもとの賑わいを取り戻す日が来ることを願いつつ、真新しいビルのエレベーターに乗り、ホールへ。

ウィーンの工房からはるばる来日したベーゼンドルファー、モデルドラゴンフライ。天板には、シェーンブルン宮殿の庭園を彩る花々、そしてトンボ(ドラゴンフライ)模様の美しい象嵌細工が施されています。天板の色と床の色が驚くほどマッチしていて、ずっと前からあったようにホールに馴染んでいます。銀座の街を見下ろす一等地にぴったりはまり、ホールの大きさ、音響、楽器の音色のバランスがよく、快適な空間になっていました。

ピアノが到着して以降、ほぼ毎日弾き込みをしているRさん。余韻を味わいながらショパンを演奏する姿に、私まで嬉しくなりました。心の耳で聴くRさんにとって、透明感のある響きと心地良さは、最高の時間になっていることでしょう。

慈しむようにベーゼンドルファーを奏でるRさんは、エレクトーンの名手でもあり、今日はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演し楽しみました。

伝統を守るピアノに対し、日進月歩のテクノロジーで変革が続くエレクトーンの世界。たくさんあるスイッチに私は面食らうばかりですが、ニューバージョンが出る度にすぐに対応していかれるのだそうです。

収束を待っての来年のお披露目コンサートでは、連弾なども加え、楽しいコンサートにしたいと思っています。

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