今日は、2018年2月22日にご逝去された礒山雅先生の命日です。朝、バッハの《ゴールドベルク変奏曲》をチェンバロで弾き、祈りを捧げた後、学業の神様として知られる国立の谷保天満宮へ。梅の花がちょうど満開。温かな日差しの中で芳しい香りがあたりに漂っていました。梅は、礒山先生が長年お住まいになられた国立市の花でもあります。
多くのステージでご一緒させていただいてきた礒山先生。あるパーティの席上で「共演率ダントツNO1」と紹介してくださったことがあり光栄なことでした。
本番前だから、、、という遠慮は一切無く、リハーサルでも納得がいくまで叱咤激励が続いた礒山先生。けれどステージのインタビューなどでは優しい包容力とユーモアで包んでくださり、打ち上げでは出演者や音楽会を作り上げた仲間の方達と共に音楽談義に花が咲きました。
大阪の住友生命いずみホールでは、開館から30年にわたり、音楽ディレクターとしてコンサートを企画してこられ、情報誌「Jupiter」には毎回エッセーを連載された礒山先生。森岡めぐみさんが編著された「礒山雅随想集 神の降り立つ楽堂にて」が昨年暮れに出版され、智子奥様がお送りくださいました。
森岡さんがあと書きで記しておられる「礒山先生の音楽を語るときの簡潔かつ馥郁とした表現」には、何度読んでも引き込まれます。
折しも、礒山先生の薫陶を受けた堀朋平さんとともに、レクチャーコンサート「モーツアルトの楽園」の打ち合わせに入りました。4月23日(金)住友生命いずみホールです。礒山先生がくださったご縁に感謝しつつ、準備を進めてまいります。
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