絵画のドレス|ドレスの絵画

神戸ファッション美術館と東京富士美術館のコラボ企画展覧会「絵画のドレス|ドレスの絵画」を鑑賞。

絵画と同時代の衣装が展示されることで、絵画の世界がよりリアリティを持って迫ってくる展覧会でした。

ロココの貴族男性の衣装、アビ・ア・ラ・フランセーズの見事な金糸刺繍が施された衣装も。

© 神戸ファッション美術館学芸員 浜田久仁雄さん

絵画が立体となり、ドレスが絵画となる、まさに大いなる掛け算のコラボレーション。

ドレスの変遷の歴史が、絵画の登場人物とともに目の前に立ち現れるダイナミックな瞬間。
ゆったりとしたスペースで、音のない空間。そこから広がる想像の世界。。。
鬘、扇、帽子やファッション小物など、そこに生きた人々の息遣いが伝わり、その時代、宮殿やサロンで演奏されたであろう音楽が聴こえてくるかのようでした。

富士美術館に伺ったのは、初めてでしたが、美術館所蔵の絵画、ヴァトーの「アントワーヌ・ド・ラ・ロックの肖像」(1718年)をまじかで見ることができ、嬉しかったです。「シテール島への船出」で有名なフランスの画家、ヴァトーですが、ギャラント・スタイルの細やかな筆致は見事でした。

会場には、絵から抜け出たような可愛いお嬢さんがドレスに身を包み、夢中で鑑賞する姿も。

絵画のドレス|ドレスの絵画 は、5月9日まで。

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