ハンターズムーンに魅せられて。。。

キャンパスにも秋の風。今朝は出掛けに慌てて箪笥の中からカーディガンを引っ張りだしました。

そして、忙しかった一日の終盤、秋の夜空に浮かぶ美しく大きな満月!

竹取物語、源氏物語、雨月物語、、、月の神秘に魅せられた古の人々。そして月面着陸の夢を果たした人類の宇宙開発の歴史に想いを馳せました。
ヨーロッパでは10月が狩猟にとって最高の季節ということで、10月の満月は「ハンターズムーン」と呼ばれ、願い事や夢が叶う月とされているそうです。

10月20日、秋のポーランドでは、ショパンコンクールのファイナルが行われ、日本人ピアニスト反田恭平さんが第2位に入賞されました。
「夢が叶った瞬間は、ショパンのピアノ協奏曲を弾いた本選での40分間」と喜びを語る反田さん。ホールで音を飛ばすために、筋肉、脂肪量をあえて増やして臨んだとか。ウェイトコントロールを含め、アスリート的な正攻法を身に着けておられるのでしょう。

今回のコンクールは、予選の時から次々に演奏が配信されました。内田光子さん以来の快挙に、日本ピアノ界は大いに沸き、その健闘を称えているところです。
反田さんは、サッカー少年時代に体力をつけ、音楽高校で基礎を学び、モスクワ音楽院で演奏家としての技量を磨き、ショパン国立音楽大学で「ショパンコンクール」に照準を合わせて階段を昇りつめ、夢を実現。自らオーケストラを立ち上げ、積極的にプロデュースする才覚・・・。これからさらに果敢な挑戦は続くことでしょう。

ショパン自身は、大きなホールで弾くのは苦手な人でした。神経質で病弱なため、サロンですら、ごくたまにしか演奏しなかったとか。リサイタルでは「音が弱い」と評された繊細なショパン。おそらくショパンが現代のショパンコンクールに出場したら予選で敗退するかもしれません。もしかするとエントリーすらしないかも?!

ショパンとは対照的に、リストのような華やかさと逞しさと行動力を持ったピアニストが、ショパンの音楽とともにスターになる瞬間、月の女神ルーナの隣で、ショパンは何を想っているでしょうか。

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