刑事コロンボもびっくり。。。

秋晴れのいいお天気が続きます。キャンパスの銀杏が黄金色に輝く大好きな季節です。

「レッスン室前の銀杏が色づくまでに暗譜しましょうね!」と励ましの言葉をかけていましたが、「まだの人は、葉っぱが散る前に暗譜しましょう。。。」とシフト。

昨日は、楽器学資料館でシューベルトの歌曲の授業。私が担当している「作曲家と作品研究」履修のソリストコース5名の学生が、シューベルト時代のフォルテピアノを使ってリートの伴奏に挑戦。声楽の加納悦子先生もご参加くださり「ガニュメートの前奏のアクセントは、ゼウスに見初められて天に上る、美少年のときめき。」など多くの示唆に富む詩的なアドバイスをくださいました。ウィーン式フォルテピアノの持つ軽やかなアクションは、コンと跳ね上がるハンマーが心臓の「ドックン」を自然に出してくれます。

来週は、現代のピアノの教室に移り、フォルテピアノ経験をいかに現代ピアノ演奏に生かすかをアプローチしていきます。
机上の論理だけでなく、響きとタッチを肌で感じ、声楽科の先輩の歌唱と息を合わせる経験は、きっと音色の引き出しを増やしてくれることでしょう。
楽器学資料館の存在は、作曲家が求めた響きを追求するために、ありがたい限りです。

しかも楽器に関しての疑問に、親身に応えてくださる学芸員のみなさんにはいつも感謝の連続です。
先日も論文提出の際「ベートーヴェンが使用したエラール・ピアノ」についての資料を揃えていただき、執筆を完成させることができました。

論文という硬い世界だけではありません。「《刑事コロンボ》の中で登場していたピアノについて、お時間あるときに教えていただけませんか?」とテレビからとった写真とともに質問しましたら、翌々日に「刑事コロンボのピアノについて情報をお送りいたします」というサブジェクトのメールをくださり、感激しました。

「ピアノは、Collard & Collardというロンドンのメーカーの楽器で、Cramer, Wood & Co.で販売されていたものと思われます。
ロンドンのピアノメーカーであるコラード&コラード社は、クレメンティ社が前身となるメーカーです。1830年にコラードが社長になり社名変更。アイルランド、ダブリンにも販売店があったと思われ、刑事コロンボで映ったピアノは、19世紀後半に販売されたものと推測されます・・・・・」という内容。

しかも
【参考URL】
↓ダブリンの
クラマーウッド社(16~19世紀ダブリンの音楽・楽器業界の情報が公開されているサイトです)

↓1890年製
Collard & Collard

を付けてくださる神対応。まさに007ジェームス・ボンドのスピーディーさとカッコよさ!
きっと刑事コロンボも、知の宝庫「くにおん」楽器学資料館にびっくり!することでしょう。

コメント

  1. 福井 より:

    久本裕子様
    はじめまして。
    私は障害者です。神戸が大好きです。
    区役所に提出する書類の書き方や、
    相談などで区役所に電話します。
    内線番号と担当者の名前を伝えても、電話交換の人は中々、つないでくれません。用件、障害のこと(身体ですか?精神ですか?)や、住所(なに町ですか?) まで聞かれます。
    「言いたくない、担当者につないでくれたら話す」と言っても毎回ダメです。神戸市コールセンターに上記を
    相談しました。「区役所の交換がいろいろ質問するのは、マニュアルで聞くことになっています。ちゃんと担当窓口に繋がないと区役所の職員から、お叱りを受けるので質問しています。」と神戸市コールセンターのスーパーバイザーが教えてくれたのですが、
    区役所は、市民より職員を大事にする所だと知り、ショックでした。
    なりたくて、障害者になってません。
    区役所の電話交換の「障害は身体ですか?精神ですか?」という質問は、
    落ち込みます。
    久本神戸市長は、上記の区役所の対応を知って欲しいです。
    障害者をいじめないで欲しいです。