モーツァルティアン・フェライン第411回例会@ベーゼンドルファー東京

今年4月に創設40年を迎えたモーツァルティアン・フェライン。今日は、第411回例会に出演させていただきました。

プログラムは、モーツァルト自身が愛した作曲家の作品やモーツァルトを愛した作曲家の作品。ソロ作品の他、陣内みゆきさんと一緒に、2台ピアノでモーツァルトのオペラ《魔笛》の序曲、グリークの編曲による2台ピアノ版モーツァルトKV545、プーランク:ピアノ協奏曲(2台ピアノ版)などを弾かせていただきました。

楽器はベーゼンドルファーのサロンに合わせた調整で音は柔らかめ。たくさんのベーゼンドルファーが置かれた中野坂上サロンでの演奏は久しぶりでした。そして久しぶりにお目にかかることができた皆様との再会は嬉しい限り。終演後、近況報告などで盛り上がりました。

さすがに3日連続のレクチャーコンサートはちょっとハードだったかな。。。という気がしていますが、考えてみると、大学では90分授業を4つ連続で行うこともしばしば。「音楽」だからこそ可能なのだろうと思います。かつてブダペストでリスト音楽院教授から6時間連続のレッスンを受けたことがありますが、全く長く感じなかったのは若かったせい?!

プーランクのピアノ協奏曲FP.146は、ボストン交響楽団からの委嘱で1949年に書かれた作品。同年、同楽団からメシアンも委嘱を受け《トゥーランガリラ交響曲》が初演されています。

モーツァルトの色彩感を愛したメシアン、モーツァルトを最高の音楽家と讃えたプーランク。同時期にフランスの異なる個性の音がボストンに響き渡っていたことになります。

メシアンのオペラ《アッシジの聖フランチェスコ》などメシアン研究を専門とされている陣内さん。いつもパリジェンヌのようなお洒落な雰囲気、キュートな女性です。合わせやリハーサルの合間にはメシアンの話、フランス留学事情など楽しい話題で、あっと言う間に時間がたってしまいました。

 

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