おかえりピラマホ!

ベーゼンドルファー・ジャパンとベーゼンドルファー本社(ウィーン)との共同プロジェクトで2019年暮れに完成したピアノ、ベーゼンドルファー280VCピラミッド・マホガニー。細かな部品、アクションの調整、音色、木目、譜面台のデザインに至るまで意見交換を重ねた末のピアノです。関係者の間で「ピラマホ」という愛称で親しまれ、音も育ってきました。ピラマホが、今回横浜に向けて出発したのが6月1日。

保土ヶ谷での練習場にてかなフィルの皆さんに仲間入りしました。「僕の自宅もベーゼンドルファー」とにっこり笑う鈴木優人マエストロ。

移動-開梱直後より2日目に入って音が開いてきました。ピアノはアクションなどメカニックの部分が大切ですが、やはり木は生きている、ピアノは生き物、と実感した2日間でした。夜の留め置きを経て本番当日鎌倉へ移動。

(かなフィルさんの公演写真が昨日届きました)

大きなホールで伸び伸びと音を飛ばしたピラマホ。お疲れ様!
マエストロが、終演後、ピアノに対しても拍手されていたのが印象的だった、と前席のお客様が仰っていました。

その翌日から梅雨入り。この1週間とんでもない強風や信じられない降雨量など、ぞっとする日もありましたが、晴れ間を縫うように移動が続きました。晴れ女とは言え、「梅雨」という神様が決めた季節にはかないません。ベーゼンドルファー・ショールームを出発した直後「今、降っていないので日程を変更し、これから作業に入ります。」と連絡が入り、祈るような気持ちで空を見上げました。1時間後「完璧。無事終了!」のメールを見て、安堵の溜息・・・。

元の場所に無事戻ってきたピラマホ。関係者の皆様に感謝です。

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